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教育方針

交通機械工学科は「交通機械」に軸足を置き、時代の要求に呼応すべく「知的もの作り」を目標に従来以上に視野の広い教育研究を目指します。
最近では、高度な技術を用いてより高性能な自動車や航空機などを作ればよいというだけでなく、安全性・再利用を含めた福祉や環境などを十分に考慮した「ものづくり」が急務となってきています。
特に「交通機械」は、人命に大きく関わっていますので、本学科は機械一般の基礎知識を教育するだけではなく、創造力と人間性ゆたかなエンジニアを育てることを目的としています。
この目的達成のために物理学や数学などは言うに及ばず、それらの知識を基礎にした力学系科目を十分習得することと、さらに学生諸君の向学心を大いにかきたてるために、実技を主体として技術を体験する「実感教育」を取り入れています。「実感教育」の実施によって、柔軟な創造力や思考力の高揚が期待されています。

教育プログラム

交通機械工学科の教育プログラムは、JABEE対応プログラムとして設定されています。

学習・教育目標

(A) 交通が社会・環境・安全に及ぼす影響を考慮し,交通を通して社会に貢献する素養の習得。
[交通は社会の発展に大きな役割を果たしていますが,社会構造や環境・安全にも影響を与えています。「総合基礎部門の科目」などにより工学以外の分野も含めた多面的視野,洞察力を養い,さらに「技術者倫理」および「環境倫理」により,社会に対する幅広い倫理観と責任感を持ち,自動車工学,航空工学など交通のハード面を学習し,それに「総合基礎部門の科目」の素養を重ねることにより,交通をシステムとして把握することができる能力を養い,その能力を社会の発展に役立てる素養を持った技術者教育を行います。]

    • A1: 人文社会科学系の講義を通して,社会に対する多面的視野と洞察力を養うことができる。
    • A2: 自動車,航空機などの交通機械に関わる講義を通して,交通と社会との関係に対する多面的視野と洞察力を養うことができる。
    • A3: 技術と自然や社会との関わりあいと技術者の社会的な責任の理解をすることができる。
    • A4: デザイン能力として,学習・研究の課題が社会とどのような関わりを持ち,どのように社会貢献できるかを考慮した問題設定ができ,それを遂行する研究計画を立てることができる。

 


(B) 工学基礎知識の習得とその応用能力の養成。

[理工学基礎部門の科目および交通科学専門科目の基礎的科目などにより工学的基礎学習を行い,これらの基礎知識を応用し交通機械に関する科目を含む専門教育科目を通して,問題を解決する能力を養います。]

    • B1: 専門基礎に現れる数式を理解するのに必要な数理基礎の学力を養うことができる。
    • B2: コンピュータを用いて,数学ツールの使い方,プログラミング,表計算,図面作成の方法を習得すると共に,電子制御の基礎を習得し,具体的に応用することができる。
    • B3: 機械工学の専門基礎を習得し,工学的応用力を身につけることができる。
    • B4: 交通機械に強い関心を持ち,工学的問題を解決する基礎能力を身につけることができる。

 


(C) 実感教育を通して工学的センスの養成。

[「ハンドエンジニアリング」,「交通システム実験」などで機械,器具など「もの」を見て,触れることによって,形,質,重さ,エネルギなどを体感する実感教育科目を通して,実際の「もの」を設計できる工学的センスを養います。]

    • C1: 実験・実習を通じて,ものづくりを担う技術者として必要な多角的な観察力,自発的な学習能力を身につける。さらに,実験などで得られた結果の意味を科学的に分析し,設計に応用できる工学的センスを身につけることができる。

 

 


(D) 地域の「ものづくり」産業の発展に役立つ人材の養成。

[日本のものづくり産業の中心地であるこの地域の要請は,開発,設計,製造,メンテナンスなど多岐にわたっています。「CAM」,「交通機設計」,「管理科学」など生産に関連する科目を含む交通機械工学科の専門教育科目全般を通してこれらの要請に応える基礎能力と適応力を持った人材を養成します。]

    • D1: 社会の要求に合致したシステムを具現化できるデザイン能力を養うため,設計や実験・実習を通して,工学現象の体感と,ものづくり技術に関する技能の習得に努め,環境との調和,コストなどを総合的に考慮して設計することができる能力を身につけることができる。
    • D2: 自ら行う卒業研究の中で,課題の探求とその解決プロセスを通して,自己の知識を現実に応用するデザイン能力を身につけることができる。

 


(E) コミュニケーション能力,計画・実行力,チームワーク力,自発的に学習する能力の習得。

[「英語」などを通して英語(外国語)による読む,書く,話す(コミュニケーション能力)基礎的能力を養います。専門教育部門の科目においては「卒業研究」,「ゼミナール」,「実験実習・設計科目」などを通してコミュニケーション能力,計画・実行力,チームワーク力,自発的に学習する能力を習得し,実社会における適応基礎能力を習得します。]

    • E1: 国際化の進展と共に,異文化圏出身の技術者との相互理解に必要な会話を含んだ基礎語学力の習得とコミュニケーション能力の習得をし,活用することができる。
    • E2: 構想したものの計画・実行について,プレゼンテーション資料を作成し,発表することができる。
    • E3: 自立した技術者となるための実践能力、日本語による論理的記述、発表、討論ができ、かつ国際的に通用するコミュニケーション基礎能力、急速な技術革新に柔軟に対応するための自主的、継続的学習能力を身につけることができる。

 


カリキュラム

交通機械工学科のカリキュラムは次の2つの部門から成っています。

総合基礎部門

知性と教養を培い,地球的視点に立脚した思考力を養うことを目的とした授業科目で構成されています。また国際化の時代に対応できるコミュニケーション基礎能力を高めるために特に英語を中心とした語学を開設しています。

専門教育部門

この部門は,「理工学基礎科目」と「交通機械工学専門教育科目」に分類されます。

「理工学基礎科目」は,機械工学一般の根幹として重要な数学,物理および化学などの基礎的な授業科目,および情報化社会に対応できるようにコンピュータの基本を学ぶ科目から構成されています。さらに,技術が社会や自然に及ぼす影響の理解や責任を技術者として自覚する力を養うために,技術者倫理および環境倫理を開設しています。

「交通機械工学専門教育科目」は,交通機械工学の技術分野を中心とした機械系科目から構成されています。内容別では,材料力学,流体力学および熱力学などの機械系の基礎科目,エンジン,自動車,航空機,鉄道車両および船舶などの応用科目,実験実習,ハンドエンジニアリングやスタイリングなどの実感教育科目,それぞれの科目で修得した基礎力をものづくりに展開する基本を学ぶ製図や設計,さらに,4年間の集大成である卒業研究,ゼミナールから構成されています。

低学年における機械系で重要な基礎科目および実感教育科目の学習は、基礎学力と実感教育との有機的な連携を通して,教育効果の向上と大学教育における早期の勉学姿勢の構築を目指しています。